繊維の綿
合成化学物質の肥料を使用していない綿花も
綿についてご紹介します。綿は木からできており木の種類はあおい科の綿属です。栽培は年間で1回だけで、熱帯や亜熱 帯地方の80ヵ国以上で生産され、世界の繊維生産量の40%を占めています。生産は、天候の影響が大きく関係し、生産量、品質が変わることが多いです。綿はとても 綺麗な花を咲かせ、実ができてその実の周りに繊維細胞が成長して成熟し、殻が はじけコットンボールとなります。
それをつみ取って、種と繊維をわけ、紡績と製糸の加工に移ります。綿の繊維の太さはそれぞれ違いますが、大体の平均は0.01~0.02mmです。長さは大体20mm~40mmとされています。綿の断面は中空で、リボン状なので、とても軽く保湿性が高い繊維です。1本の繊維は、200回~300回程度自然の力によりよじれるので、糸を紡げば強度がまします。近年、アメリカでは合成化学物質を使用しない生産地で、合成化学物質の肥料を使用していない綿花を生産する事に成功しています。
綿の特徴は吸湿性の高さ
その綿の特徴は、吸湿性がとても高く、湿気を出す際に気化潜熱を行ってくれるのでとても涼 しく感じます。そして肌触りは極上です。適度な保湿性を兼ね備え、誰もが嫌がる静電気の 発生が少ない繊維となっているので、カーペットを触っていてもバチっとなることが少 ないのです。そして、強度ですが、十分なほどあるので、洗濯と漂白にはとても 適しています。そして、高温のアイロンにも耐えるほど の強度があるのです。更に、洗濯で収縮し、シワになりにくいといった点もあります。